山猫島

we didn't mean to go to sea.

曇り後

怒りとか憤りとか、昔はエネルギイに変換された。そういう感情を呼び起こした因子を、素直に否定できたのかもしれない。悔しい。負けるもんか。こっちが正しい。私が正義だ。と。
何時の頃からか、怒りや憤りといった強い負の感情は一瞬の発露の後、腹と胸の間ぐらいでボヤボヤとした違和感となって広がっていくようになった。むなしさ、かなしさ、諦めのブレンド。苦しさとか辛さのような痛みに近い。
結局、感情を励起させる触媒は自分であることに否応は無く、そう受け入れてしまえば。