山猫島

we didn't mean to go to sea.

2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

じゅんれつくみあわせ

私の手は小さい方みたいだ。父の手も小さい方みたいだ。ずんぐりむっくり丸っこい手。よく似ているとよく言われる。 私の足は母方の祖母似だと父が言った。コロンと丸っこいんだって。私は、今まで何回も祖母の足を見て触っているのに、自分の足と似ているな…

蓋をし忘れる

私は両方の目じりに小さな泣きぼくろがある。気づいたのは最近。小さい頃、私はよく泣く子だった。兄と喧嘩しては泣き、自分の思うとおりにしてくれないと泣き、とにかく一日一回は泣いていた。大声を上げて、涙を沢山流して、ワーワー泣いていた。 学校に行…

終わりのつくりかた

去年は、舞台の運営だったため、兎に角忙しく張り詰めていた。その代わり、一日の密度が極端に高く、高揚した精神が強い感情を引き出した。それに引き換え今年は、仕事も出番も少なく余裕があるがゆえに弛んだのか、緩やかな幸福感にひたっていた。 去年の運…

横で観ているのが

渦中にいる自分をとらえることはたいそう難しい。決して手を出さずに、横から口だけ出している方が、よく観えているのだろう。

よりの用法

海よりも深い愛東京駅より一時間 実家のトイレの壁に、助詞一覧表が貼られていた。どうも一応受験前の妹のため、中学の国語資料集をコピーしたものらしい。そこには様々な助詞が格助詞やら終助詞やらと分類され、それぞれに例文がついていた。 格助詞「より…

防災訓練のヘルメット

初めてかぶったらぶかぶかだった。午後から雨が降り始めたので、避難訓練が中止されるかと、研究室一同期待したのだけど、結局予定時刻を五分ほど過ぎたところでサイレンが鳴った。 小雨がぱらぱらと降りかかるなか、のろのろと集合場所に向かう。その場には…

まちにながれる

ここ一二年、いわゆるポップスというものを受け入れられるようになって来た。 昔から流行というものに疎いというのもあったが、何かあの日本語の歌詞に耐えられず、友達との付き合い以外で聞こうとは思わなかった。英語など外国語だと意味わかんないから(笑…

嫌になるほど

自分の弱さ、精神的なもろさが、此所二週間であふれだしてきた。 逆をいえば、四月からこのかた、それだけ気を張って、私にしてはしっかり生きて来たということかもしれない。でも・・