山猫島

we didn't mean to go to sea.

2006-01-01から1年間の記事一覧

じゅんれつくみあわせ

私の手は小さい方みたいだ。父の手も小さい方みたいだ。ずんぐりむっくり丸っこい手。よく似ているとよく言われる。 私の足は母方の祖母似だと父が言った。コロンと丸っこいんだって。私は、今まで何回も祖母の足を見て触っているのに、自分の足と似ているな…

蓋をし忘れる

私は両方の目じりに小さな泣きぼくろがある。気づいたのは最近。小さい頃、私はよく泣く子だった。兄と喧嘩しては泣き、自分の思うとおりにしてくれないと泣き、とにかく一日一回は泣いていた。大声を上げて、涙を沢山流して、ワーワー泣いていた。 学校に行…

終わりのつくりかた

去年は、舞台の運営だったため、兎に角忙しく張り詰めていた。その代わり、一日の密度が極端に高く、高揚した精神が強い感情を引き出した。それに引き換え今年は、仕事も出番も少なく余裕があるがゆえに弛んだのか、緩やかな幸福感にひたっていた。 去年の運…

横で観ているのが

渦中にいる自分をとらえることはたいそう難しい。決して手を出さずに、横から口だけ出している方が、よく観えているのだろう。

よりの用法

海よりも深い愛東京駅より一時間 実家のトイレの壁に、助詞一覧表が貼られていた。どうも一応受験前の妹のため、中学の国語資料集をコピーしたものらしい。そこには様々な助詞が格助詞やら終助詞やらと分類され、それぞれに例文がついていた。 格助詞「より…

防災訓練のヘルメット

初めてかぶったらぶかぶかだった。午後から雨が降り始めたので、避難訓練が中止されるかと、研究室一同期待したのだけど、結局予定時刻を五分ほど過ぎたところでサイレンが鳴った。 小雨がぱらぱらと降りかかるなか、のろのろと集合場所に向かう。その場には…

まちにながれる

ここ一二年、いわゆるポップスというものを受け入れられるようになって来た。 昔から流行というものに疎いというのもあったが、何かあの日本語の歌詞に耐えられず、友達との付き合い以外で聞こうとは思わなかった。英語など外国語だと意味わかんないから(笑…

嫌になるほど

自分の弱さ、精神的なもろさが、此所二週間であふれだしてきた。 逆をいえば、四月からこのかた、それだけ気を張って、私にしてはしっかり生きて来たということかもしれない。でも・・

みなみのしま

屋久島から去年のフィールドワーク講座の報告書が届いた。講座は去年の夏だったから、あれからほぼ丸一年。 報告書を読んでいる内に、あの夏が、あの熱気が腹の奥で膨らんできた。熱を孕んで、体中が沸騰したような感覚。体に刻まれた一年前のあの喜びの記憶…

帰るみち、戻るみち

昼間の雨に濡れた坂をおりながら、見慣れていたはずの空を眺めやる。まだらに灰色に広がる空は、思いのほかひろかった。 この空にいつかみた放電現象。教科書の写真でしか見たことのなかった光に驚いて、濡れ鼠のまま自転車をとめた。この坂の上。 遮るもの…

スウィミングスクールの帰りに

今、実家の目の前に立つマンションは私が小学二三年のころに建った。小学一年のころに、まだ空き地だったそこで、遊んだ記憶が確かに残っている。 今、きれいに整備されたせせらぎは、コンクリートの上を流れる泥水の流れであった。環境整備工事がはじまり、…

魔性のdevice

今の部屋には本がほとんどない。慌ただしく、最低限度の生活用品だけをもって入居したので、未だに「あ、◯◯ないんだ」と思う事がたびたびある。とにかく本という私に取っての最大の誘惑にして、最大の娯楽用品がない。さらにAMだけ聞けるラジオを、4月中に…

夜の散歩

昨夜S氏にくっついてブック○○に向かった。夜道にこうこうと輝く店の光に、ふらふらと引き寄せられる虫二匹。あの店を、ウチの家族は「ゴキホイ」と呼ぶ。もちろんあのぷりてぃな害虫捕獲商品のことである。 猛然とセール本棚へ突進していくS氏を尻目に、私…

ノックするまもなく

一人の夕食はご飯と味噌汁、それに豆の煮物を箸休めに数粒程度ですましてしまうことが多い。昨日の夜は実家で、母親のてんぷらを食べた。自分では揚げ物なんてしないし、食材の種類も桁違いな夕食。この機会を逃すまじと食べること、普段の数倍。案の定、食…

eigo

こんなにダメダメになってるとは知らんかった。やっぱり語学は、常に触れとらんとあっという間に分からなくなるもんだ。英国から研究室にいらっしゃった方に、自分のやっている事を説明しようとしたのに、何も言えず、結局KGさんに全部説明してもらった。ち…

香水占い

これも、確か↑とほぼ一緒に貰ったものの気がする。。これは直かけてたのだけどついつい。 Q1・香水をつけてますか?香水って何・・・? Q2・忘れられない香りはありますか? カレーを作ろうと、たまねぎに包丁を入れたら、芯が腐っていた。そのときかいだに…

17歳バトン

随分以前に、ガオカマニアのSetさまから頂いたもの。これは書いては消し書いては消しを繰り返した。 ■1.17歳の頃何をしていましたか? 寝てるか、本読んでるか、漫画読んでるか、何もしないでごろごろしてるか。年間で(たぶん)100日くらいは学校にも行っ…

カバーか袋はご入用ですか

久しぶりに店番。先ほど、卒研の中間発表を行い、後は同級生の発表を聞くだけなのだが、店番の代わりがいない。 今日はSが一人で店番をする予定だったが、Tも私も彼女の店番については過剰に心配してしまうきらいがある。で、ちょうどこちらに戻っている私は…

キモチとナマミ

欲張りに、でもちょっとづつ

かすむ

6月に入ってから、眠れない。何者かに追い立てられているかのように。先へ、先へと進まなければ。そんな気ばかり焦って、それでいて思考がまとまらないものだから。微熱のようにくすぶり続ける気持ちが。 現在持っている疑惑は、4〜6時間程度の睡眠より、1…

夜の水面はまだらに揺れて

この土日に、法事と親族旅行に行ってきた。まず祖母の七回忌が、土曜の昼前にあった。そのために、前日から東京に戻り、朝から一家そろって新幹線に。 考えてみれば、新幹線に乗るのは数年ぶりのことだ。高校を出る前、それこそ祖母の葬式か三回忌か以来かも…

はしが転がっていたら

3日になんとも幸せそうな文を書いてしまったが、もちろん不満や苦痛というのが皆無な訳ではない。基本的にはストレスゼロに近い環境ではあるけれど。 3日から連休中のため、研究室には人がいない。まだ指導・対応できる人がいない状況であまり実験を進められ…

はやはや

つくばでの新生活が始まって、ようやく三週間以上がすぎた。まだ三週間。もう三週間。5月に入って、ようやく一息つけるようになった。 ここのところの日々は、まるでサラリーマンのようだ。毎朝8時15分に部屋を出て、自転車なら5分以内、歩いても10分ちょ…

さーくるかつどう

名古屋経由で京都に行ってきた。サークルの関連。二泊三日で謡ったり、舞ったり、飲んだりしてきた。 京都は11日から「着物だと市バス・市営地下鉄がタダ」という企画をやっている。当然、これを使わぬものかと着物で京都に行った。サークルの子「ゑちゃん、…

あぽいんとめんと

へやも取れて、4月からあちらに移ることになりました。けれども、かんじんの書類が完成しない。先生の反応をまちつづけて、はや四日。これはメールでアポなど取らずに押しかけたほうが良いのだろうか。。

堪え性

しずかに、しとやかに、ゆったりと。できるものならとっくのとうに。

すくなくとも最初は

このところサークルづいている。おとといは稽古の後に師匠稽古。昨日はWの舞台。今日もミニ稽古。まあ週末に舞台を控えているので当然と言えば当然。 昨日の舞台後の飲み会は、いろいろ考えて行かなかった。一番大きいのは、金銭的なことと、体力的なこと。…

半径

ずっと前にこうのさんから貰った17歳バトンを書いている。時々思い出したように書いては直すを繰りかえすのでなかなか書きあがらない。 Sが好きな本に「17歳」という写真集があるが、店の裏にその写真集と、写真集に載った人々の数年後が書かれている本がお…

ばっくやーど

今日は一日寝ていた。というと正しくはないが、日中、いわゆる昼間はずーっと店の裏でまどろんでいた。 昨日が締め切りのレポート(提出はメール)を、昨夜からやりはじめて朝5時くらいに出した。まさか、先生が日付変更時にメールをにらんで、受信時刻で振り…

曖昧なささやきと現実の問題

残すはあと数日。レポートを出しきれば、ほぼ確実に新生活準備にシフトできるだろう。未だになかなか実感がわかないが、4月からはずっとあこがれていた場所で最初の一歩を踏み出せるはずである。 こうなることを願って可能性にしがみついて進んできた。しか…