山猫島

we didn't mean to go to sea.

17歳バトン

随分以前に、ガオカマニアのSetさまから頂いたもの。これは書いては消し書いては消しを繰り返した。
■1.17歳の頃何をしていましたか?
 寝てるか、本読んでるか、漫画読んでるか、何もしないでごろごろしてるか。年間で(たぶん)100日くらいは学校にも行っていたと思う。
■2.17歳の頃何を考えていましたか?
 生きるべきか死ぬべきか、なんて高尚(ある意味凡庸?)な思考はもちろん当の昔に費えていたので、普段は高校を卒業するべきか、退学するべきかを考えていた。
■3.17歳のイベントといえば?
 北海道ひとりたび。たぶん17歳ぐらい。
■4.17歳に戻ったら何をする〜。
 先生いじめとか(笑)今考えれば、もっといじめとけば良かったと思う。好きな先生方には苦労ばかりかけたが、嫌いな教師はただ無視する・避けるだけだったのが惜しい。偏見や固定観念を自覚もせずに振りかざしていることに、せめて気づかせられれば。
■5.17歳に戻っていただきたい人
 うーん。高校の友人達がどう感じていたかとか聞いてみたいけど。。。

以下、重苦しく暗く自己憐憫に満ち満ちたバージョン。精神衛生上あまり見ることはお勧めしません。
■1.17歳の頃何をしていましたか?
17歳っていうと、高校2年生から3年生くらいなのかな。一年のうち100日くらいは学校に行こうとしてがんばっていたと・・・思いたい。
一日一日生きていると言うだけで必死だった気がするのは、単なる記憶の純化だろう。
一日一日ひどく苦しみながら過ごしていたような気がするのは、現在の生活がそれだけ後ろめたいのだ。
すくなくともひどく内向的で、非社交的であったことは確か。特に高校の中では。なにも為さず、触れず、受け取らず、ただひたすらにその場にいるべきかいないべきかをまよっていた。
to be or not to be
・・うう暗い。だって不適応児だったんだもん。不登校児であるということがどれだけの苦しみを子供に与えるかは、当然なって見ないと分からない。普通に学校に通った方々からしてみれば、勝手に逃げておいて、自分だけが悲劇の主人公気取りで苦しむなよと言いたいだろう。あの熾烈な学校社会もたらす痛みや苦しみから逃げたくせにと言われれば私自身については決して否定出来ない。(逃げるためだけでは絶対に無い不登校児ももちろん腐るほどいるが)。
実際、今の私から見ても、不登校としては恵まれに恵まれすぎている環境において、あそこまで苦しんだ自分に呆れる気持ちもある。理解ある親や教師、手厚いサポート、自分自身の学習能力、やさしい友人たち、安定した生活環境など、ここまで恵まれた不登校児はいないのでは無いかと思うほど、甘やかされていた。その中で、勝手に自責の念を覚え、自虐的な思考に陥り、家に閉じこもり、擦れ違う人々に怯え、俯き、言葉を失い、ひたすら泣いていた自分に、もう少し楽な有意義な日々の過ごし方もあったのにと呆れ嘆息する今の自分も確かにいる。
それでも・・・
■2.17歳の頃何を考えていましたか?
高3になった時点で卒業はしようと、諦めた。
頭脳労働以外に自分の生きる道が無いのは中学の頃から分かっていたが、同時に自分のおつむの限界もなんとなく感じていた。どうやったら無為に、非生産的に、快楽のみを追求して生きていけるのかを考えていた。
■3.17歳のイベントといえば?
北海道にでも逃げたい・・と呟いたら、親が強制執行。呟いてすぐに宿が決定、その次の日の夜には東京駅。幾ばくかの餞別を渡された。決まっていたのは宿と青森までの夜行バスだけ。
とにかく何かから逃げたくて逃げたくてたまらなかった。ちょうど中間試験の時期だったが、元からまともに学校など通っていなかったから先生や級友には呆れられておわった。そんなもので、北海道に行って帰ってきて、別段何も変わりはしなかった。逃げたかったなにものかから逃げられたという安堵もなかった。たんに数日間17歳の私が東京ではなく北海道にいた事実と物証、それにひどく減った貯金が残っただけ。
車窓からみた湖や、だだっ広い(ひろくすずしい)プラットホーム。草地に寝転がったら目の前に広がった空、遠くにに聞こえた牛の声、低く響く機械音。本当にあの時私が見聞きしたものか、すでに記憶は変性し、再構成を受けている。それでも、ときおり浮かび上がってくる整理されない感情の残骸は、その数日間が当時の私にとって、今の私にとって、何らかの意味をもつ重要な出来事であったのだと叫びたくさせる。
■4.17歳に戻ったら何をする〜。
もう一度やり直せと言われても、たぶんほぼ同じような行動しか取れない。なにしろ学校生活というものに、根本的に不適応な精神状態であったのだから。
もしもいま現在の状態でなら、クラブ活動とか同年代と関わる行動が可能となるであろうから、部活動や委員会活動などに参加してみたい気もする。それか、学校をやめて、日がな一日図書館生活。一足速くあの幸せな浪人時代へ。