山猫島

we didn't mean to go to sea.

2005-01-01から1年間の記事一覧

不満と苛立ち

湧き出てくる感情がどこから来るのか。分かっているような分かっていないような。きっかけはいくつか把握できているけれど、過程がいまひとつ。余韻とともに消えてくれろ。

幕を直して

とてつもなく疲れたのだろう。少し暇があるとひたすら寝ている。今も、店に帰ってからさっきまで5時間程度ソファで寝入ってしまった。このひと月、何をしていたと問われても記憶が全く引き出せない。追い込まれて、追い詰められて、追い立てられていた感情が…

山また山

たった300mばっかし上っただけなのに、眼下にはただただ緑の頂が連なっていて。すこし向こうを望めば東京湾が、いくつかの船を抱いて、まるで大陸にあるという大河の河口のような態。日は暖かく、冷たい山の空気とのコントラストが浮遊感。 今年の最後を望…

ボリボリ

掻き毟れば掻き毟るほど痒くなってくる。中心点に向かって少し盛り上がって赤くなった皮膚。そのうち中心点が広がる。薄皮がはがれ、赤い、毛細血管の色に染まった表皮組織が露出してくる。そのうち大きい毛細血管を傷つけたようで、キレイな赤い色の液体が…

ホームドラマ

賑やかな食卓。和気藹々とした会話。慈愛と尊敬。そんなあまりにも作り物めいたものを本当に彼女が欲しがっているのかなんて分からない。でも私たちが彼女に与えられるのが、絵に描いたような仲良し家族ならば。たとえ消音であっても。

ア イタ イ

泣いていたかもしれない。睡眠不足とストレスと悔しさが幾重にも折り重なって。ちゃんと笑えていただろうか。 睡眠不足もストレスも結局は自分の力不足の結果でしかない。そう思ってしまう自分が嫌いだ。そう思いながら許してしまう自分が嫌いだ。嫌いだ嫌い…

沈黙、暗転、場面転換

もうあと一年と立たずに、今後数年の居場所を左右する選択をせざるをえない。思った以上にすんなりと希望の居場所にひとまず行くことだけはできそうである。しかし、その円滑さゆえにためらいも生じる。今の私の状況で、あそこに行くことは本当にいいのか、…

遠足のお知らせがほしい

結局あきらめた。京都に行くか行かないか、ぎりぎりまで悩んでいた。というよりも、行きたくて行きたくて全てを捨てて行こうとしてしまう自分を抑えることが出来たというべきか。実際問題3人しか出席がない輪講の存在を思い出してしまった時点で理性の勝ちで…

めまいのかいらく

言葉を発しても良いのかと。聞こえてしまうことを恐れるあまり、空気孔まで閉ざしてみたり。だんだんと微小空間は呼気で埋め尽くされる。腐った甘い生暖かい、自分のにおい。追い詰められたのか追い詰めたのか。どんどん湿って重くなるのに、その感覚が無く…

ながら

東京行きを使うのは初めてだ。東京から関西方面へ向かう時に青春18切符で利用したことは数回あったが、大抵帰りは夜行バスだった。ながらには金山から乗ったのだが、駅周辺の変わりようにびっくり。アスナル(明日なる)とかいうカフェやらイベントスペース…

楽園と世界のおわり

いま、Ruは中学生である。 彼女は高校進学を目指しているらしい。語尾が曖昧になるのは、彼女が普段あまり勉強をしている姿を見せないばかりか、あまり勉学に重きをおかず、見せてもらった限り結果も芳しくはない(少なくとも私の基準では)からだ。彼女いわく…

棚があいたら

店番中。客は来ないし、店主はいないし、暑くもなけりゃあ、寒くもない。レポートに最適なはずなのだが。やはり何も(自分にとって)生産的行為を行うことなく、もうすぐ店番時間が終わってしまう。 そういえば、以前有名なS教授の講義で、アメリカの小売店…

あつい日々

屋久島での一週間の記憶が、もうすでに夢であったかのように日常に埋もれてきた。 弁当の鈍く光るふたの上をさまようひどく小さい茶色のあり。食器の水切り籠の脇に、無造作に置かれた洗濯洗剤。トイレのクモ。部屋に張り巡らされた洗濯物。夜中の食堂での、…

二つ並んだ虫刺されあと

いつの間にやら9月。 三つ子の魂百までとはよく言ったもので、この年になってもろくに自分の誕生日を祝えない。 誕生日が夏休みも終わりの時期にある。Tは夏休み中じゃ祝ってもらえなかったろうと言うが、実はそんなことはない。何故か私の友人には、計画的…

ひとつめの島

もう

鹿児島。ここは加治木駅。空港から一直線にバスで鹿児島市ってのもなんなんで、今回は電車で! 空港→普通の路線バスで加治木駅→鹿児島に。バスの後払いは緊張する…

本ばとんその伍

ばとんは五人くらいにまわすのだそうだが。。思うがかなりチェーンっぽい。人数設定とか。まあ、さほど実害がなさそうで(知らないだけかも)別に良いが。 一つはもう手渡し。ガオカマニアのSet.Kounoさんに。 あと、音楽のばとんをくれたもう一方。ちーはい…

ひとつずらして

トラブル続きである。 一昨昨日、酒に飲まれてつぶれ、兄を呼びつけて介抱させてしまった。親はもう呆れ果てて、叱ってもこない。次の朝、私が元気に朝飯を平らげているのを白い目で見ながら、あからさまなため息をついてはいたが。 昨日は、祖母が近くの病…

本ばとんその四

問四:特別な思い入れのある5冊 1.アクロイド殺人事件 アガサ・クリスティ全作品、エラリー・クイーン国名シリーズ 2.平家物語 古事記、大鏡、今昔物語集、堤中納言物語 3.迷路 戦争と平和、世界の歴史 4.昆虫を操るバクテリア アブラムシの生物学…

本ばとんその参

問参:最後に買った本 先述したような理由もあり、ただの貧乏性もあり、買う前に親がツテで探してくれたりすることもあり、基本的に私は本を買うことが少ない。(他のものに比べれば格段に買う行為への敷居は低いかもしれんが)ので、最後に買ったというのも…

本ばとんその弐

問弐:今読みかけの本 あるいは 読もうと思ってる本 読みかけ・・というか、「日本唱歌集」岩波文庫。店の机の端の本の山にあって、ここのところカウンターに座るたびにぱらぱら眺めて(客がいなければ口ずさんで)いる。 夏休みに入ったためか、いつも客の…

本バトンその壱

問壱:持ってる本の冊数持ってる本という定義が非常に難しい・・・ 比喩でなく本が溢れている家である。また1,2年に一度くらいの頻度でウチの家族は部屋交換をする。その際に本棚を入れ替えて模様替えすることもあれば、何も変えずに人だけ変わることもある…

なんてこと無い箇条書き

musicbatonを実はもう一箇所から貰っていたことを、本人に言われて知った。だって似たような名前の別人がいると思ってたんだもん。許せ。 本のは、もうちょい待ってください。書き出したら時間喰いそうで、怖くて書き出せない。 森に行きたい。それには書か…

区切る、限定する

友人のブログである映画作品を紹介していて、つい口を出してしまった。とても好きなものだったから。言葉足らずになりながらも、何で好きかを伝えたくて。しっかり受け止めてさらに返された言葉はピタリ。空間と時間を感じる私。空間と時間を作り出す何か。…

「ある」ことを感じること

昼間に色んな熱源にさらされ続けた気体が、何でこんな狭い部屋にまで満遍なくいきわたろうとする力を持つのかが不思議だ。そう、畳の上から天井を見ながら、胸のなかでつぶやいた。もしかしたら口に出していたかも知れないけれど、知覚のさかいめを認識する…

逆戻りはしないから

五年前の私であれば、きっとそうは思わないだろうね。そう口に出してしまってから、なんて的を得た言葉と一人で納得。そうして、後で反省。 ある時期、どうしても相容れないと思い込んでいた他人が居た。なんであんなにと思うほど徹底して拒絶した。立場だっ…

震えた跡が

悩んでいても、進まんので答えられるものから答えていきます。SetKからもらったMusic Baton。 是非とも心がしびれるような旋律を。魅せてくださいな♪ というプレッシャーがつらいですよ。>SetK 私は本当に聴覚的経験、教養、さらには欲求が貧しい人間なのだ…

情動と論理のはざま

ひたすら目をつむっていたら一週間たっていた。事務処理率はそれなりなのに、自分の感情的行動の制御がまったくなっていない一週間。精神的篭城一歩手前か。 会えて嬉しいという気持ちと何もできない無力感の混ぜご飯。また今度と背を向けて一人帰る道すがら…

すずしいからドアを開けたまま

一日店番。やる事は山ほどあれども、手につかぬこと多し。手につかぬのか、手をつけないのか、手に負えないのか。。 先週は、舞台前かついくつかの提出物準備があり、せわしなく過ぎていった。今週は、祭りの後の寂寞たる思いにとらわれたのか、単なる体調不…

⊿t

時間のスケール。一瞬という感覚。生体機能のもつ反応時間と意識の反応時間。意識?残るということ。記憶されるという事。記録されるという事。消えるもの。 不可逆。膨大なデータ落ち。変換不可能なもの。量子化。ノイズの意味。 声を出したり音を出したく…