山猫島

we didn't mean to go to sea.

本ばとんその弐

問弐:今読みかけの本 あるいは 読もうと思ってる本
読みかけ・・というか、「日本唱歌集」岩波文庫日本唱歌集 (岩波文庫)。店の机の端の本の山にあって、ここのところカウンターに座るたびにぱらぱら眺めて(客がいなければ口ずさんで)いる。
夏休みに入ったためか、いつも客のいない店ではあるが、さらに少なくなっている。それらしい趣も何も無いものの、一応は大学下の町であるので、この時期は町全体がひどく静かになる。考えてみれば、私の夏休みの記憶は、自分の家の薄暗闇か、熱田の町の白い明るさか、この店の前の道の暑く静かな日差しと影、ほとんどこの三つの中にある。
あと、母に猫の写真集を借りている。人間に馴れきって、腹をだして寝転がる猫たちに、悶えてしまう自分が情けない。うちのは半野良である。私も含め、家のものは猫好きではあるが、猫っ可愛がり?するたちではない。わざわざ猫に構おうとはしない。それゆえ、家のものと猫の間には10cmの距離。猫は逃げず、人間は触れない。その緊張感はとても好きだけれど、時々、他の家ねこの惜しげもなくさらす白い腹部に、どうしようもなく。
他に、ずいぶんと長いことほったままにしている本も色々あるが割愛。読もうと思っている本も、色々ある。けれど、読もうと思っている本が次読む本であることはほとんど無いのが常。