山猫島

we didn't mean to go to sea.

2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ボリボリ

掻き毟れば掻き毟るほど痒くなってくる。中心点に向かって少し盛り上がって赤くなった皮膚。そのうち中心点が広がる。薄皮がはがれ、赤い、毛細血管の色に染まった表皮組織が露出してくる。そのうち大きい毛細血管を傷つけたようで、キレイな赤い色の液体が…

ホームドラマ

賑やかな食卓。和気藹々とした会話。慈愛と尊敬。そんなあまりにも作り物めいたものを本当に彼女が欲しがっているのかなんて分からない。でも私たちが彼女に与えられるのが、絵に描いたような仲良し家族ならば。たとえ消音であっても。

ア イタ イ

泣いていたかもしれない。睡眠不足とストレスと悔しさが幾重にも折り重なって。ちゃんと笑えていただろうか。 睡眠不足もストレスも結局は自分の力不足の結果でしかない。そう思ってしまう自分が嫌いだ。そう思いながら許してしまう自分が嫌いだ。嫌いだ嫌い…

沈黙、暗転、場面転換

もうあと一年と立たずに、今後数年の居場所を左右する選択をせざるをえない。思った以上にすんなりと希望の居場所にひとまず行くことだけはできそうである。しかし、その円滑さゆえにためらいも生じる。今の私の状況で、あそこに行くことは本当にいいのか、…

遠足のお知らせがほしい

結局あきらめた。京都に行くか行かないか、ぎりぎりまで悩んでいた。というよりも、行きたくて行きたくて全てを捨てて行こうとしてしまう自分を抑えることが出来たというべきか。実際問題3人しか出席がない輪講の存在を思い出してしまった時点で理性の勝ちで…

めまいのかいらく

言葉を発しても良いのかと。聞こえてしまうことを恐れるあまり、空気孔まで閉ざしてみたり。だんだんと微小空間は呼気で埋め尽くされる。腐った甘い生暖かい、自分のにおい。追い詰められたのか追い詰めたのか。どんどん湿って重くなるのに、その感覚が無く…