山猫島

we didn't mean to go to sea.

めまいのかいらく

言葉を発しても良いのかと。聞こえてしまうことを恐れるあまり、空気孔まで閉ざしてみたり。だんだんと微小空間は呼気で埋め尽くされる。腐った甘い生暖かい、自分のにおい。追い詰められたのか追い詰めたのか。どんどん湿って重くなるのに、その感覚が無くなる瞬間。重力にとらわれた自分を忘れられる。