山猫島

we didn't mean to go to sea.

区切る、限定する

友人のブログである映画作品を紹介していて、つい口を出してしまった。とても好きなものだったから。言葉足らずになりながらも、何で好きかを伝えたくて。しっかり受け止めてさらに返された言葉はピタリ。空間と時間を感じる私。空間と時間を作り出す何か。強く強く私の空間と時間を決められてしまうこと。
与えられたもので私の感じられることが一杯になってしまえば、私は何もするすべなく、ただその時間と空間をすごすしかない。けれど、こちらが必死になって補わなくては、区切るもの、限定するものが少ない。そういうものを受け取ろうとすれば、どうしてもどこかに広がっていってしまう、もしやすると焦燥や不安さえ生み出すかも知れないほどの、無限遠まで何も無い穴にギリギリのところで落ちまいとする力を加えることが必要になるのではないだろうか。そうして私の力と、与えられた場とが相互につながりあって、一つの安定した構造を作ることを、私は求めているのかもしれない。