2005-09-05 あつい日々 屋久島での一週間の記憶が、もうすでに夢であったかのように日常に埋もれてきた。 弁当の鈍く光るふたの上をさまようひどく小さい茶色のあり。食器の水切り籠の脇に、無造作に置かれた洗濯洗剤。トイレのクモ。部屋に張り巡らされた洗濯物。夜中の食堂での、ダラダラとした議論。斜面が緩やかに開けた場所で傘をさしながら食べた弁当。