2006-09-02 帰るみち、戻るみち 昼間の雨に濡れた坂をおりながら、見慣れていたはずの空を眺めやる。まだらに灰色に広がる空は、思いのほかひろかった。 この空にいつかみた放電現象。教科書の写真でしか見たことのなかった光に驚いて、濡れ鼠のまま自転車をとめた。この坂の上。 遮るもののない空が見慣れたものとなってきてたのか。並びたつ鉄筋やビル、太い高速道路に切り取られた空を重ねては、ちいさくちいさく反芻してた。 私の空はどの空なんだろう。