山猫島

we didn't mean to go to sea.

魔性のdevice

今の部屋には本がほとんどない。慌ただしく、最低限度の生活用品だけをもって入居したので、未だに「あ、◯◯ないんだ」と思う事がたびたびある。とにかく本という私に取っての最大の誘惑にして、最大の娯楽用品がない。さらにAMだけ聞けるラジオを、4月中に入手したのだが、これが使えない。NHKとローカル放送以外はチューニングに多大な努力を必要とし、頑張って周波数を合わせても雑音まじりで、さらに音がうねる。結果、部屋のにぎやかしというか、適度な刺激としては部屋に備え付けてあったテレビなる物体に頼る事態となっている。
そのテレビで、今私の心をワシヅカミにするある映像がある。もう見るたびに、どきどき。テレビに向かって突っ込みをいれる妹に冷笑を向けていたのは今は昔。あの数秒間の映像を前に、私は動きを止め、ワーやらキャーやら何やってんだだのと口に出して興奮を静めずにはいられない。しかし思いを口に出してみたところで興奮はさめやらぬどころか、照れも入り混じって、終わったあとまで尾を引くだけ。
今日も今日とて、その数秒をドキドキして注視した。そのとき画面右下に作成場所が・・K◯大学△△研究室!。一瞬、自分の進路を変更しようかと、半分くらい本気に思った。だってだって、ピ◯ゴラ◯イッチ作りたーい!!!!