山猫島

we didn't mean to go to sea.

本当は怖い話

最近、怖いことばかり。生きるのも怖ければ、死ぬのも怖い。進むのも怖ければ、進まないのも怖い。書くのも怖ければ、書かないのも怖い。ずっとこんな感じだったと悟るのも怖ければ、悟らないのも怖い。つまり全方位怖い状態か。怖いに包囲されている。ほうい。ひらがなで書くとなぜ可愛いのだ。
ある絵本とか、本とかが読んだ事もないのに怖くて怖くて仕方がないということがよくあった。触ることなんてもちろんできないし、見るのも怖いので、その本がささっている本棚の近くを通らなくてはいけないときは、見ないように見ないように、心なし離れた場所を歩いたものだ。近くに読みたい本があるときが怖い。出来るだけ見ないように、その本がひょいと落ちてきたらと思うとさらに怖いので、見ないようにでも落ちたり出てきたりしないように意識しながら、目的の本を引っ張り出した。
今、それらの本は怖いどころか好きな本だったり、何にも感じない本棚の一冊だったり。あの頃、なぜあれほど必死に怖がって避けて逃げていたのか。今となっては想像するしかない。その時の感情だけは覚えていても、理由なんて思い返すたびに増える後付けばかりだ。今の私は怖くない、あの時は怖かった。内発的な感情の不連続性をわざわざ理論でくっつける必要はない。
本題を言うのが怖くて、無駄に長くなった。でもやっぱり本題はまだ言えない。怖すぎてね。