山猫島

we didn't mean to go to sea.

から

薄い方がいいのか、厚い方がいいのか。とても意地汚くけちな身としては、ついつい如何に薄く剥けるかに熱中してしまう。 昨日の夜は少しがんばってカレーを作ってみたが。今日、はややる気無し。
腹も痛いし。。まさか。。
内側か外側かというのはさして問題ではなかった。自分のことをヒキコモリと思ったことは無い。出られないのではなく、入っていくことがどうしてもできないのだ。あの道から先。あのドアから先。この溝から先。足が動かなくなり、手を持ち上げることさえできない。動いたら見つかってしまうとでも言うように。 それなのに固まることは媚態だった。叫べばよいものを。狼少年の微笑み。
とにかくめんどくさがりなモノで。一人で暮らしたら、何にも家事をしないのではないかと危ぶまれている。欲望と逼迫とがある一定値を超えないと動こうとしない。後は見栄。見栄を張る相手もいない様なところで、唯一閾値を越える欲望なぞ、芋の皮むきぐらいしか引き起こさないに違いない。 そのうち薄く薄くむくうちに、皮もむかずに食べ始めるに違いない。境目ごと消費してしまえばいいんだ。